私が企画している、アーツセラピーのワークショップ(WS)は
どなたでも参加できるものから
音楽をやっている方を対象にしたものまで
様々なテーマで行っています。
この8/30(日)には、アーツセラピーのワークも入れながら
「ご自身の内側とつながって、1曲演奏する」というWSをするので
参加される方は、それに向けて
ご自身が選んだ曲と取り組んでおられる最中なのです。
先日のレッスンでのこと。。 ある生徒さんが
「自分の音は、ヴァイオリンの音がしていなくて、気に入らない」と言われました。
「他の方の音は、大なり小なりあれど、ヴァイオリンの音がしている」と。
その方は、ちゃんと楽器を鳴らすことが出来ているので
一体、ヴァイオリンの音がしない、というのは、どういうことなのか?
どんな音を出したいのだろう?と考えました。
ご本人の中では、感じていることがあるようなのですが
それをどう説明していいかわからない、とのこと。
そこで、その方が感じておられるヴァイオリンの音と
ご自分の出している音を絵に描いてもらい
それを元にして、短いワークをすることにしました。
「ヴァイオリンの音」は、クルクルと丸い円のような線や
なめらかな曲線が、躍動感を持って、色とりどりに描かれていました。
その絵の中に、その方が求めている音はあるのか、お尋ねして
「これ」だと言われたものについて、もう少しみていきました。
それは、「種」のイメージなのだそうです。
その種は、茶色くて、手のひら位のサイズで
手触りなどもお話してくださいました。
その種は植物になっていくらしいのですが
レッスンの残り時間が少なくなってきたので
その続きは宿題にして
最後に、その種を胸の中に入れて
その種とのつながりを感じながら、曲を弾いていただきました。
その方から表れる音楽は、とても自然で
何と言えばいいかわかりませんが、息づいている感じがしました。
レッスン後、こんな感想をいただきました。
ブログでシェアすることをご了承下さったので
一部、ご紹介しますね。
「あれだけ弾いても工夫しても気に入らなかった最初の音が
いつもと違う音が出たことに驚きでした。
弾いている最中も、ときおり何も感じなくなることがあって
失敗した!も、今のはいい感じ?もなくて
ただ弾いているだけで、弾いてる自分を別の自分が見ているような
はじめての経験でした
今まで、単なる音の羅列が曲になる瞬間が一番楽しくて
一番テンションが上がって
それがバイオリンを弾く楽しさだと思っていました。
でもこれは全く違う、静かな喜びがありました。
内側から沸き上がってくるような、全くはじめての楽しさでした。
うまいね、と言われたときの一瞬だけの喜びや
弾けるようになった瞬間の楽しさ以外に
こんな穏やかで心地よいものがあるのを、初めて知りました。」
ご自身が、ご自身の中で感じられた体験。。
きっと、これからの支えになることと思います。
平野有希のHP
http://y-hirano.skr.jp/
posted by YUKI HIRANO at 22:36|
レッスン