最近、急に冷え込んできましたね。
秋は、研修やリトリートなどで忙しく飛び回っていました。そのあたりのお話は、また改めて書くとして・・・久しぶりにヴァイオリンのレッスンのお話をしたいと思います。
私の教室では、2年に1度発表会を開催しているのですが、来年5月に会場が取れたので、「あと半年!」という目標に向かって、大人の生徒さんたちはヴァイオリンに取り組まれています。(たぶん・・・ですが

子どもたちはというと、あと半年という感覚があまりピンとこないようで、普段通りゆっくり進めていますが、先日あるお子さんのレッスンで、とても創造的で面白いな〜ということがありました。
そのお子さんはクラッシックの曲の一部分を弾いているのですが、元々はピアノの曲で、原曲は静かな曲調です。
だいぶ前から練習しているので、最初から最後まで弾くことは出来るのですが、最後の音で静かに終わるはずが音がぷちっと切れていました。
この間は静かにきれいに弾いていたのになぁと思って尋ねると、「弓が勝手にあがっちゃった」とのこと。
そして「なんかね、なんかわからないけど、なにかがちょっと違うねんなぁ・・・」と言っているので、よくよく話を聞くと、「この曲は静かな感じの曲だけど、自分の中ではちょっと違う」と言うのです。ほぉ〜興味津々(笑)
それで「どんな感じなの?」と尋ねると、「冬に子熊とリスと女の子がいて、冬眠前で食べ物がなくて元気がない他の動物たちを元気づけるために、女の子の歌に合わせて、子熊とリスが踊っている感じ」とのこと。
なるほど〜面白いなぁ

メロディーを変えるわけにはいかないので、ピアノの伴奏を少しアレンジして、ダンスの曲のように弾いてみると、「それそれ、そんな感じ!」と目がキラっとしました

その調子で、曲の部分部分のイメージをもっと詳しく聞いて、伴奏もそれに合わせて変えて弾いてみて、二人で音楽を作りあげました。原曲のイメージとは全然違うものが出来上がりました。
ここまできたら「題名も考えてみる?」というと、「今1つ考えているのは、”冬の元気な音楽隊”」とのこと!!
いいね〜

最後にこの音楽隊のイメージで一緒に演奏して、満足な顔で帰っていきました。
子どもたちの想像力・創造力は計り知れません。
そのイメージが心の中でハッキリする時、演奏も楽しくなるようです。
それを引き出すのが、私のライフワークでもあります。
このように形になっていくと、とても嬉しいですね

平野有希のHP:http://y-hirano.skr.jp/