私が「声のヨガ」と称してワークショップを開催している、ヨガ・オブ・ボイス(Yoga of the Voice)。
ヨガ・オブ・ボイスは、音楽家、作曲家、セラピスト、カリフォルニア統合学研究所(CIIS) の講師でもあるシルビア・ナカッチ(Silvia Nakkach)が開発した、声を自由にし、生き方を自由にするメソッドです。
声のバイブレーションが心理的、身体的に与える影響と、インド、南米、アフリカ、アマゾンなどの古代から続く音の叡智やヒーリングの方法を統合させたオリジナルなメソッドです。
昨年の秋、久しぶりにシルビアが来日し、長野リトリートに参加したことは、以前にブログに書きましたが、そのリトリートでの体験をもう少しお話したいと思います。
リトリートではいつも、「オファリング」という自分の声を捧げる時間があります。
私は毎回、その時の自分が乗り越えたいと感じているテーマを、声やストーリーを通して捧げているのですが、今年のテーマは「海へ”私”を探しにいく」でした。
私にとって「海」は少しトラウマがありまして、子どもの頃に浮き輪のままどんどん流されていって、叫んでも誰も気づいてくれなくて、とても怖い思いをしたことがあります。
幸い、見知らぬ方が流されていることに気づいて声をあげてくれたので、父親が助けに来てくれて助かりましたが、それ以来、海は避けて生きてきました。(海辺で眺めているとか、足をつけるとかは大丈夫です。)
今思えば、その私の行為は、海を避けるだけではなく、私の中の何かをも避けてみないようにしていたのだと
最近になって気が付きました。
その見ないようにしている、私の一部を取り戻しにいく必要があると感じました。
このオファリングでは、海にたどり着き、海に向かって、分離してしまった私に呼びかけました。
この体験によって、心の準備が出来た私は、11月には実際に与那国島に出かけ、初めてダイビングに挑戦しました。
初めは、顔をつけた瞬間に、ものすごい恐怖がやってきて、「無理かも!」と思ったのですが、ガイドさんに勇気づけられ、なんとかそれを乗り越えて、海に潜ることができました。
海の底のほうには、思いがけないご褒美もありました。
私がとても会いたかったイソギンチャクがいて、まるで自分自身を見ているかのようでした。ずっとそこにいたいと感じました。
このように声を捧げることで、自分自身に力が湧いてきて、無理だと思っていることにも挑戦することができ、そして私の断片を取り戻し、その断片が今は私の中にあることを感じることができて、今となっては全ての流れに感謝しています。
おそらくヨガ・オブ・ボイスと出会っていなければ、私は一生、海を避けていたのではないかと思います。
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声を開くことは
自分を開くこと
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まさにヨガ・オブ・ボイスは、歌うことで、私の人生を開いてくれています。
平野有希のHP:https://y-hirano.skr.jp/