少しずつ、人の動きが出てきましたね。
今月末からは、私も、ソーシャル・ディスタンスを保ちつつ、対面レッスンを再開し、8月2日には、大きな多目的ホールを借り、生徒さんを2つのグループに分けて、完全入替制で発表会を行うことにしました。
一度は延期と決め、例年使っている会場をキャンセルしたのですが、大阪の状況を踏まえ、やるなら今しかない!と急に決断したので、生徒さんの反応は「えーーーー


急展開した大きな理由は、参加者には受験生がいて、この発表会を最後に、少しお休みする予定だったから。。彼の演目は即興で、自分の描いた畳一畳分くらいの絵の前で、演奏をすることになっています。なかなか思うようなイメージに演奏が追い付かないらしいのですが・・・かといって練習しているのかというと、多分していないような気が・・・

どんなイメージなのかを尋ねると、「もっと切ない感じで」なのだそう。その言葉に心を動かされましたよ。。思春期で、母親とは言葉もまともに交わさないような少年が、「切ない感じで弾きたい」と言ってくれることに感動し、ありがたいなぁと感じました。
元々、自分の世界を持っている彼で、無意識の中にあるものをアートで表現していると感じています。彼の絵は、「これを描こう」と思って描くのではなく、どうなっていくのかわからないけれど、描いているうちに、段々と何かができていくのだそうです。これって、アートセラピーでやっていること、そのものじゃないかと。。そして、そこに表れている彼の世界は、誰がなんと言おうと、とてもとても美しいのです。私の心に伝わってきます。なんとか、この絵のイメージを音でも表現できるとよいのですが・・・。
というか、まだ絵は仕上がっていなくて、間に合うかどうかわからないらしい

色々な心配もありますが、このまま感染者が増えないことを祈りつつ、あとひと月、皆さんのお尻をぺんぺんしていこうと思っています。
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